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接面問題

梟文庫オープンから4カ月が経ちました。先日社会福祉協議会の助成金申請のため、梟文庫の活動をプレゼンする機会があったので資料作りをしていたのですが・・・8月までに実施したイベント・ワークショップは合計14回!8月の来館者数は延べ103人(開館日10日間)でした。わーお。当初私が想定していたよりも多いのか少ないのか分かりませんが(だってそもそも始める前には具体的にイメージできていなかったんですもの)、たくさんの人たちとたくさん楽しいことをしてこれたんだなぁと、ニガテな数字を前に思ったのでした。統計、とっとくもんですね。統計好きなオットに「利用者数くらい記録をとっときなさい。」と言われて渋々8月からデータをとっていたのですが、こんなにすぐ役立つとは。えがった、えがった。でもすぐに記録をとるの忘れて、「えーっと先週はだれが来てくれたっけ」と脳トレ状態・・・数字に楽しみを見いだせる性質ではないので、忘れちゃうんですよね。数字が向こうから「やぁ。こんにちは。」と言ってくれる世界に住んでいたらいいんですけれども。(オリバー・サックスの「双子の兄弟」を知らない方には意味不明ですね。梟文庫にありますのでぜひ!)

という話はさておき(前置き長くてすみません)、数字では表現できない側面についてはどうなのでしょう。梟文庫という場所は、当初思っていたような場所になっているのでしょうか。これもまたすり合わせられるような具体的なイメージがあったわけではないので何とも言えないのですが・・・そしてもちろん、いいことばっかりでもないのでしょうけれども・・・私がとても嬉しく思っているのは、気軽にふらっと利用してもらえる、というだけではなく(←これもとても大事な面ですが)、ここで「こんなことをしてみよう」というアイディアがいくつも生まれ、一緒に形作ってこれたことです。(私自身もその中に含ませてもらっていますが)様々なワークショップをしてくださっている講師の先生がたや、利用して下さっている方の自主企画「賀茂川ウォーク」「ひげじい講座」など・・・どれもそれぞれの方の持っている類まれな力と、素敵さ・魅力をおすそわけしてもらえる機会となっています。そうした「いいとこ」の出会いとシェアの場になっているのだとしたら、本当に嬉しくありがたい!という気持ちになります。

「いいとこ」の裏っかわには、かなんとこ、弱さ、しょーもなさ・・色々とあります。私自身のそういうところが出て、知らずに誰かを傷つけたり、嫌な思いをさせたり、迷惑をかけたりしたこともあったかもしれません。気づいたときには、「私って駄目だなぁ。」と落ち込みます。でも!私はそれを『私「だけ」のせい』と言いたくないから、梟文庫を始めたんだということを忘れてはならない、と思っています。なんの責任逃れだ?と思われるかもしれませんが、そうではなくて、「いいとかダメとかって以前に、どうしようもなく私を私たらしめているもの」が「いいとこ」として愛されるか、「かなん」ものとして疎まれるかというのは、出会う人・場所ーその接面ーによる、と信じたいんですね。時としてその接面を無視して、「その人をその人たらしめているまさにそれ」を(幻想でしかない)世間一般のスタンダードに合わせるよう強要してしまう風潮に疑問を抱いて(このヒトがかなんのは、このヒトに課題があるとかぢゃなくって、このヒトの魅力がいきるような場所じゃないってことが問題なのでは?ということですね・・)、別様の社会をせっせと手作りすることにしたのでした。こう言うともしかしたら「いいとこばっかり強要されるのかしら」と不安に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、「いいとこ」はダメなとこもしょーもないところもセットですから、「しょーもなっ!」「あかんわ。」とか言い合いながらやっていくしかない、ということですよね。まぁ、『いいとこ>あかんたれなとこ』、のバランスが成り立ってたらいいんじゃないかと思いますし、『いいとこ<あかんたれなとこ』に思えるようなら「接面」のほうが問題なんじゃないかっていうことを意識的に考えようという、自分への戒めなんです。相手が悪い!と責めるか、自分がすべて悪いんです・・・と引き取ってしまうのが一番認知的負荷は低いんですけど(つまり楽)、「接面」のことを考えるのは立体的で複雑、おまけに実践的。自分がそこにコミットしながら、変化させつつ考えるということですから。

そう言ってて出来ていないことばっかりですけれども、これからもそこを大事にしていきたいよ~の記録として。

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