「本はどうするの?」
図書室オープンを謳っているので、そう尋ねられることがしばしばあります。ところが実はまだあんまり考えられていなくて(←ひどいな)、本大好き夫婦の我が家の蔵書から選んで入れることにはなると思います。ただ私個人に偏りがあるせいですが、テーマは「生活とケア」。日々の生活に関わるあれこれ、生活と切り離すことのできない社会について考える材料やきっかけになるようなもの、ケアという営みに関するもの・・・というわけで、料理本から手芸本、医療や福祉や教育に関する本、ちょっぴりの哲学書まで雑多な感じになるかと思います。それから、子ども向けには絵本や児童書も置きます。
でもそれではあんまり面白くないなぁと思っておりまして・・・できればご賛同者の方々には、「どうしてもみんなに読んでもらいたい最高の一冊(といわずに数冊でももちろん大歓迎)」のご寄付をお願いできればと考えております。家に眠っている不要な本ではなく、大好きでみんなに読んでもらいたい本。以前こちらのブログでもご紹介した「まちライブラリー」では、寄付された方のメッセージ入りで本の貸出を行っており、読んだ人が感想を書くことのできるコメントカードもつけているようです。梟文庫でも、それに似たような仕組みを作れたらいいなぁと考えています。ナイスなアイディアがありましたら、ぜひぜひお知らせください。
それからですね、これもまことに個人的な趣味なのですが、大好きなミニプレスも置きたいと思っています。例えば、託老所よりあい発行の「ヨレヨレ」とか、生活保護をテーマにした「はるまち」。「ヨレヨレ」て!とタイトルから爆笑してしまいましたが、あの谷川俊太郎さんに認知症検査(長谷川式)をしてみちゃったりと、むちゃくちゃですごすぎます。もちろん、お腹抱えて笑えますよ~、というだけではなく、その眼差しの先にあるものが大切であり、共感を寄せられるのですが。一方「はるまち」は、生活保護を受給されている方、かつてされていた方々の「顔がみえる」ことを大事にして発行されている雑誌です。本当はこういったリトルプレスを応援するには、閲覧ではなく委託販売という形をとるのが望ましいのだと思うのですが、まずはたくさんの人に知って頂くということを目標にしたいと思います。・・・なんて言うとカタイですね、ただ私が大好きなので、「ねぇねぇ、読んでみて!」って思っているだけなんです。